成語(cheng2 yu3)とは?

日本語の四文字熟語と同じ。四つの漢字で複雑な意味を簡単に表現するもの。日本語でも、中国語の「成語」をそのまま使っているものがある。例えば「大器晩成」「四面楚歌」など。ある「成語」は、物語や伝説が背景になって作られている。「四面楚歌(si4 mian4 chu3 ge1)」もそのひとつ。

楚の項羽(xiang4 yu3)と漢の劉邦(liu2 bang1)が垓下(gai1 xia4)という土地(現在の安徽省)で戦った際、項羽が立てこもっていたところ、漢軍に囲まれ、四面から楚の歌が聞こえてきた。項羽は、楚の兵たちが漢軍に捕らえられてしまったと勘違いし、戦いをあきらめ自害する。その話から、まわりが敵だらけのことを「四面楚歌」と言う。

 

成語(cheng2 yu3)がどうして”第二の難関”なの?

私自身、中国語を勉強していて、第一の難関は発音だった。文法も中には難しいものもあるが、何とか克服できるもの。でも、次にぶち当たる難関と言えば、やっぱり成語だろう。成語が(聞いて)分かるか分からないか・・・で、中国人との会話の深まりも変わってくる。

 

成語(cheng2 yu3)の必要性

一.中国人と会話していると、普通の会話で普通にポンポンと出てくる。人によって使う頻度は違うが、ビジネスなどでは成語を使うのを好む人が多いように思う。成語の中には(諺でもそうだが)、”上の句と下の句”があって対になっているものもある。例えば相手が上の句を言った後に下の句を続けて言ってあげると、相手は「そうなんだ、そうなんだ。そうなんだよぉ〜!」と思い、お互い気持ちがすごく通じるような場合もある。

二.成語を自分で使えるか使えないか・・・で、表現力に大きな差が出てくる。成語を知っていれば言いたいことをもって回って表現せずとも、ズバリッ!と四つの漢字だけで表現でき、話す方も聞く方も気持ちがいい(スッキリした表現だ)し、気持ちが伝わりやすい。